2019.07.10
スタッフブログ
恵比寿に、約1000件あるといわれているエステサロン
そんな激戦区で、新規予約は2ヶ月待ちという人気店「IT’s Me」オーナーが、本日の特別講師です
「恵比寿『IT’s Me』と六本木で『マリーブ』というサロンを経営しています。この業界は16年目で独立して3年目になります
今ではインスタを見て芸能人が予約をしてくださったり、28ヶ月連続で満員のエステにまで成長することができました。でも、私もかつては皆さんと同じような美容専門学校生でした」と、明るく語りかける久我千明講師
そして、インタビュワーとして美容専門の広告代理店で戦略サポートなどに携わられている太田浩嗣講師をお招きしました
「最初から社長になる!なんて思っていなかったんです」と久我講師
一見すると「デキる女性社長」で非の打ち所がないように見えますが…最初から順風満帆ではなかったそうその人生は、とてもユニークなものでした
<福岡・美容専門学校生のとき>
「ポンコツでした!」とケラケラ笑う久我講師見せてくれたのは学生時代の写真「数学は4点小悪魔agehaの全盛期でファッションもこんな感じでした今見ても、スゴいです(笑)」
地元・福岡県の美容専門学校を卒業し、アルビオンの美容部員に
「百貨店で最年少店長を経験し、ヘアメイクとしてお仕事したり、着付けしたり……いろいろ経験した結果、エステがいちばん好きだったのでエステで独立しました」
27歳のときに上京気になる、その理由は……
<27歳で上京!しかし……>
「独立してひと山あてようとかではなく、当時付き合っていた彼氏のため(笑)渋谷のタワーマンションに住んで、毎晩クラブで遊んでいましたね彼のお金で遊んで、スーパー調子に乗っていた時期ですでも、ある日突然皮膚炎に本当に何もしたくなりました……男は裏切るけど仕事は裏切らんけん……あ、ごめんなさい。私は本気になると福岡弁が出るんです(笑)」と力を込めます
太田講師「当時、目標はあったんですか」
久我講師「ないです、ないです綺麗なおばさんになるくらい」
<婚約破棄と、遅延型フードアレルギーの発症>
久我講師「彼氏からは結婚を前提に付き合おうと言われていましたが、一回解消したいってなったんですもう、毎日泣きましたね
色んな病院に通って、ステロイドや抗生物質を処方されるも良くならず…………2000万円は使ったと思いますそこでようやく、LGS(腸管壁浸漏性症候群)、SIBO(小腸内細菌増殖症)という遅延型のフードアレルギーだと分かったんです腸にちっちゃい穴があいてアレルギーを発症する病気8年間闘病しながら、肌荒れについてSNSで発信するようになりましたすると全国にいる原因不明の皮膚患者の人や、県外のサロンオーナーからも問い合わせがくるようになったんです」
太田講師「あえて発信しようと思ったのは?」
久我講師「最初は、もう美容業界にいられないなと思って、皮膚炎のことは隠していましたでも勉強すればするほど、私以外にも情報を必要としている人に届いたらいいなと思えるようになり、写真にもフィルターなどはかけず、本当のことを伝えるようになりました」
<300万円で会社を設立!>
「住む所も失って彼氏とも別れて、ホームレス同然の生活にでも、こんなどん底から這い上がったら本が書ける社長になってやると思ったのが29歳のときです」
アレルギーの勉強と闘病を続け、会社を設立
「稼ぐしかないと思ったので、父親に300万借りて会社を設立しました厳しい父なので、ぼろクソに言われましたし勘当同然でしたね知識がない中での見切り発車でしたが、死ぬ気で働いて300万円は返済しました」
<「お店にたつのは週3」と決めた理由>
「お店を開けるときは週3にする、と最初から決めていましたなぜかというと残りの4日は社長業とトップセラピストでいるための勉強を続けるためまた、某メディアにも広告費と費用対効果が見合わないので掲載しないと決めていました」
SNSでの発信とクチコミの力を武器に、週3営業で年商1500万円を達成
「グルテンアレルギーなので、私自身もグルテンフリー生活を8年間徹底しています普通のエステティシャンが言わないような体質改善の重要性をお伝えして、今もお客さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドエステを提供しています」
話をうかがって、ヴィーナス生からもたくさんの質問があがりました学生たちの目もキラキラしています
<質疑応答タイム!>
業界に入ったキッカケは何ですか?
「自分がキレイになれればいいなという気持ちでした16年前は、玉の輿にのって時々エステを受けよう〜なんて気楽に考えていましたよ(笑)」
月収はおいくらくらいですか?
「そうですね……年収で考えると、外車が買えるくらいは稼げますよ」
学生時代、やっておいたほうがいいことは?
「SNSのルールを守って自分で発信するクセをつけて写真が撮れません、喋れません、では時代の流れについていけないSNSはちゃんとやっておいた方がいいと思います」
太田講師も「いちばんの商品である自分を売り出すためにも、活用するのはとてもいいことプライベートと仕事のアカウントを分けておくのもひとつの手です」と助言
最後に……
「エステのキャリアがあるから今があると思っています
結婚しても出産しても、続けようと思えばずっと働けます
ギャルで数学4点の私ができたんだから、みんなもこの先の人生でイヤなことがあっても簡単に諦めず、ぜひ夢を叶えてください」とエールを送りました
壮絶で「病んでしまいそう」なことも、自分らしい発想で乗り越えてきた久我講師ヴィーナス生の心にもスッと届くメッセージがいっぱいの講演会となりましたありがとうございました