2020.09.30
スタッフブログイベント
ヴィーナスアカデミーのスペシャル授業のレポートをお届けします!
強い日差しが照り付ける9月の暑い日。
コロナ禍を考慮して自由参加にもかかわらず、たくさんの生徒達がとある倉庫に集まっていました。
その理由は「自分達で決めたテーマに沿って古着をリメイクする」という課題の素材を選ぶためです。
作品の材料となる素材を求めて、トータルビューティーコースと大学部の生徒達がやって来たのは、
東京・国分寺市内のとある倉庫。普段なら廃棄されてしまう古着やファッションアイテムが保管されている場所です。いくつもの段ボールに、
仕分けされた古着が入っています。この古着の素材を提供してくださるのは、
デザイナーズブランドのユーズドセレクトショップ「RAGTAG」を運営する、株式会社ティンパンアレイ様です。
事前に生徒達が考えたリメイクテーマは、季節をモチーフにした
「サクラ」「マーメイド」「マロン」「スノーマン」や、
歴史に残るファッションをオマージュする「オードリー」「シャネル」「50’s US」「ロココ」「ロカビリー」など、さまざまなキーワードで表現されました。
それぞれのチームがテーマを思い浮かべながら、イメージにぴったりの古着を探します。
課題をトータルでマネジメントする、クラス担当の矢島礼実先生が、このプロジェクトの意義について教えてくれました。
「この課題を通して、イメージを形にするためにどんな素材が必要で、どんな工夫をすればいいのかという、クリエイティブな発想が学べると思います。
また、ただリメイクするだけでなく、自分で着た時のこと、完成品をECサイトで販売することなども想定して作業してもらいます。今回は最終的に10月に行われるヴィーナスフェスでモデルに着てもらうことも目的にしているので、かなり自由な発想で作業が進められるんじゃないかと思っています」 と矢島先生
生徒達が積み上げられた段ボールを開くと、中には古着とは思えないほどキレイで、多彩な服がぎっしり!
そのボリュームに圧倒されながらも、自分達の想いを表現できそうな素材をチェックしていきます。
宝探しのような楽しさと、完成品と素材を結びつける難しさが同時に押し寄せてきているようです。
作業中の感想を、生徒の皆さんに聞いてみました。
「かわいい古着がいっぱいで、個人的に持って帰りたいです(笑)」
「想像していたより難しい…。これだ!と思うものがなかなか見つからないです」
「探しながら完成イメージをちょっとずつアレンジしていくのも大切かな」
「同じ『青』でもこんなに種類があるんだ、ということが分かりました」
サポートしていた山口あゆみ先生からも、ヒントになるアドバイスが飛びます。
「テーマにこだわり過ぎると見つからないよ。柔軟に考えて!」
「リメイクするんだから、形よりもまずは色を優先してみたら?」
「あとから工夫してテーマに近づけることもできるよ」
先生のアドバイスを参考に、仲間と相談を重ねながら、素材を選ぶ生徒達。
今この瞬間にも、創造力やひらめきが磨かれていっているのがわかります。
作業を見守っていた矢島先生にお話を伺うと、
「廃棄されてしまうはずの古着を、アイディア次第でもう一度輝かせることができるというのも、この授業で学べることのひとつです。ファッション的な発想力はもちろん、服を愛して大切に扱うという気持ちもより強くなるといいですね。今日は生徒達にとって、とても刺激的な経験になったのではないでしょうか」
と答えてくださいました。
ここで選ばれた素材はまとめて学校に送られ、リメイクの工程へ進みます。
素材を組み合わせ、アレンジし、頭にあるイメージを形にしていくという作業は、きっとやりがいのあるものになるでしょう。10月のヴィーナスフェスでは、ステキに生まれ変わった個性的な服が見られるはずです。乞うご期待!