2022.10.30
スタッフブログ
ヴィーナスアカデミーでは、外部企業様をお招きして行う「産学協同プロジェクト」を、数多く実施しています。今回は、大学部3年の「ライティング」授業をレポート。
ライティング授業では、注目のメーカー様をお招きし、美容マーケット&トレンドへの理解、また要点を簡潔にまとめ執筆するライティングスキルを養います。
〈1, amritaraとは?>
10月13日授業では、amritara(@amritara_official)より、PRとしてご活躍されている石原美幸様(左)、山本知佳様(右)にお越しいただきました。
「アムリターラさんは、国産オーガニックコスメブランドのパイオニアです。代表である勝田小百合さんが、商品企画や開発を行っています。
コスメだけでなく、スキンケア、サプリメント、食品など、さまざまなオリジナル製品を開発・販売されています。表参道には、直営店・アムリターラハウスがあります。
私も大好きで、日々愛用させていただいています」と、ライター小竹美沙講師。
下記からは、実際に講義を受けた在校生が執筆した原稿にてレポートします。
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アムリターラさんにお越しいただき、お話をうかがいました。アムリターラさんは2008年に誕生した国産のオーガニック化粧品ブランドです。
「いらないものは、いれない」「世の中にないものを生み出す」ことを信念としながら、野生や農薬不使用の植物が持つ力「フィトエナジー」を活かし、
独自の厳しい基準「アムリターラ化粧品10の約束」を守りながら、まるでお菓子を作るようにナチュラルな方法で作られています。
ナチュラルコスメは、植物や鉱物など自然の力を利用して製造されています。石油由来の化学合成成分を使用していない、肌に優しいコスメです。
オーガニックコスメもナチュラルコスメに含まれます。そもそも、化粧品の役割は、主に三つあります。
一つ目に、良質なオイルやうるおい成分で乾燥を防ぎ、バリア機能をアップさせること。次に、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの汚れを洗顔で落とすこと。
最後に、空調や外気による乾燥や大気汚染、紫外線から肌を保護することなどがあげられます。
まず、アムリターラさんから「オイルの役割」について説明していただきました。
化粧品におけるオイルの役割は、外気の乾燥やメイクによって不足しがちな皮脂を補うことや、皮脂の酸化を防ぎ、バリアを強化することです。
一般的なコスメに使用されているオイルは、鉱物油、シリコーンオイル、有機溶剤抽出の植物油などが多いです。このようなオイルは、
ワセリンやベビーオイルなどにも使われています。ただし、皮膚への浸透があまり良くなかったり、乾燥や敏感肌を起こしてしまったりすることもあるのだとか。
一方で、アムリターラさんでは、オーガニックの植物オイルを使用しています。理由として、植物由来のオイルは栄養価が高く、
良質な脂肪酸(オレイン酸、天然ビタミンE、カロテノイドなど)が含まれている為です。
アムリターラさんからもご紹介があった「オーガニックの植物オイル」と「合成シリコーンオイル」とを実際に比べて、肌になじませてみたところ、
オーガニックオイルの方がすんなり肌になじみ、しっとりとしました。オーガニックの植物油は、植物が元気でもともと栄養価が高いのが特長です。
種や実を搾った圧搾法で作られるなどの長所があります。
次に、肌バリアについて説明していただきました。肌バリアの役割は、肌表面からの異物の侵入を防ぐこと、
体内の水分の蒸発を防ぐこと、紫外線を一定程度、反射させることなどがあります。
肌のバリアである皮脂膜は皮脂と汗でできています。これらを混ぜてクリーム状にしているのが皮脂に含まれる「リン脂質」と呼ばれる成分です。
肌バリアにとって重要なものは、皮脂、汗、セラミド(脂質)やNMF(天然保湿成分)などがありますが、
化粧品に含まれる合成界面活性剤がこれらを溶かし出して洗い流してしまう可能性もあるそうです。
それにより、肌のバリアがゆるむことで乾燥肌、敏感肌になったり、紫外線を防御できない、といったことが起こり得るそうです。
界面活性剤は、水と油を混ぜる乳化剤で水にも油にもなじむ性質を持っています。この働きを化学的に強めたものが合成界面活性剤です。
合成界面活性剤は必要な皮脂、細胞間脂質まで洗い流してしまったり、皮膚バリアを壊したりして、化学物質などを浸透させるなどの懸念点が多くあります。
一方で、皮脂の成分に近い「大豆レシチン」で乳化した化粧品は、肌のバリアをこわす心配がなく、肌のバリアをサポートするうるおい成分が含まれていることを知りました。
次に、二つ目の比較では、「合成界面活性剤を使ったクレンジングクリーム」と、「大豆レシチン少量で乳化したクレンジングクリーム」を比べてみました。
リン脂質(レシチン)で乳化された天然のクリームのほうがしっとりとなじむ感じがあり、すぐに違いがわかりました。
最後に合成着色料について説明していただきました。長らく石炭のコールタールから作られていたのでタール色素と呼ばれていますが、今は石油から合成して作られています。
化粧品ラベルでは、「赤色5号」や「黄色4号」などと表示されます。
山本様「日本では食用で許可されてるタール色素は12種類ですが、化粧品成分として許可されているタール色素は83種類、
そのうち口紅に使っていいのは58種類。タール色素が使われるのはチーク、アイシャドー、口紅、グロスなどがあります」
特に、まぶたは角質層がとても薄いので、バリアが比較的弱いです。また、唇には角質層がほとんどないので口紅などは経皮吸収しやすく、
食べものと一緒に口に入ってしまうことも多いです。なので、オーガニックコスメではタール色素は使用しないそうです。
ピンク色やオレンジ色にはコチニールと言う天然色素を使うことが多いですが、紅花やむらさき草の根、藻からも色を抽出しているそうです。
例えば、アムリターラさんの「ピュア トリートメント リップグロス(ボタニカルピンク)」(10g、税込2640円)は、「紫根」のエキスで色づけしています。
すべてのお話をうかがい、これまで成分のことを考えず値段で決めて買っていたことに気付きました。
また、成分について初めて知ったことも多かったです。特に、途中で紹介があった「アロマティック クレンジング クリーム ラベンダー」(150g、税込4840円)が、
私はとても興味があり、使ってみたいと感じました。将来のことも考えて、オーガニックコスメを取り入れてみたいと思いました。Text by 森さん
また、参加メンバー全員に「フィト ヴェール ハンドトリートメント(ローズ)」(50g、税込2970円)をプレゼントしていただきました。
もう一名のメンバーに、アイテムについて紹介していただきます。
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アムリターラさんでは、美しく年齢を重ねるためには手肌のエイジングケアも重要だと考え、
乾燥ダメージを受けやすい手肌を保護して、うるおいとツヤを与えるハンドクリームを開発しました。特徴として
- ①乾燥などの外的刺激から手肌を保護する
- ② ハリ・ツヤを与えて、エイジングケア
- ③潤うのにサラッとして、ベタつきを残さない
- ④真珠貝パウダー配合。優美な手肌に
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などがあります。③に関しては、塗ってすぐにスマホやパソコンを触ってもベタつきにくい使用感にこだわっており、みずみずしく軽やかなテクスチャーで、
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伸びがよく手肌にスルスルとなじみます。仕事中や、家事の合間などいつでも心地よく使えます。私は、ハンドクリームは塗った後のベタつき感が嫌いで、
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手が乾燥していても塗るのを避けていたこともあります。ですが、アムリターラさんのハンドトリートメントは塗った後のサラサラ感に感動しました。
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これなら、塗った後もベタつき感を気にすることなく使用できると思います。
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去年、エステの授業で先生からローズの香りは幸せホルモンを増やすと教えていただきました。
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このローズの香りのハンドクリームを塗ることによって気持ちも前向きになることが期待できるのかなと思います。
手は年齢が出やすいと言われているのに、いつも面倒くさいという理由でお手入れをしていませんでしたが、
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何十年後かの自分が後悔しないように今から手もお手入れしないといけないな、と思いました。 Text by 戸部さん(写真左)
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オーガニックビューティに関心を持ちはじめた皆さん、ぜひ、アムリターラ代表・勝田小百合さんの著者も読んでみてください。
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2022年8月に『FLOWで不老 循環美でオーガニックに生きる』(河出書房新社)が発売されました。
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また、オーガニックビューティ初心者さんには、『老けないオーガニック』 (ワニブックス)もオススメです。“なんとなく”で、
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スキンケアやコスメを選ぶのではなく、自分の中に、判断の「軸」を持てるように、日々知識をアップデートしていってください。
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amritara様、素敵な特別授業をありがとうございました。
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<Special Thanks!>
@amritara_official
東京直営店:アムリターラ 表参道店
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-12-12 J-Wing Right 1F
03-6427-7647
11:00 ~19:30
毎月第3木曜日定休(年末年始)