2023.03.21
スタッフブログ
ヴィーナスアカデミーでは、キメ細やかな就職サポートを実施しています。
今回は、株式会社ビューティーツリー代表取締役 辻堂 篤講師による、履歴書対策授業をレポート。就職活動を間近に控えたメンバーが参加しています。
〈1.美容は、安定した業界>
辻堂講師(以下、同)「ビューティ業界は安定した業界です。美しくなりたい欲求は無くなりません。コロナ禍でも美容業界は安定していて、緩やかに成長しています。最近は美容医療の成長が目覚ましく、4~5年で市場規模が約3倍になっています。メスを入れずに施術できるメニューが増えてきました。人気に伴い、新卒採用を始めるクリニックも出てきています」と解説。
〈2.企業や仕事を選ぶ軸は?>
企業や仕事を選ぶ基準は、主に4つ。
2.エステティシャン
- ①商品が有形か無形か
- ②単価
- ③外資、内資
- ④人気と待遇
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「まずは、有形か無形か。提供する人の役割を考えましょう。商品があると、提供する人の役割は無形に比べるとそれほど大きくありません。
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美容部員が好みではなくても、どうしても欲しいアイテムがあれば買いますよね?では、クレームが起こりやすいのはどちらだと思いますか?
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それは、無形です。目に見えるモノを販売したいという人もいるでしょうし、自分の存在や役割が大きい仕事がしたいという人には、無形が合っているといえます。
続いて、商品の単価です。単価が高いと、客層はどうなりますか?裕福な人、富裕層ですよね。
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客層によって、接客スタイルも変わってきます。単価が低ければ、若い人に対応できないと厳しいです。
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例えば、100万円の売り上げは10万円の商品を10個売ればいいですが、接客時間は長くなりそうですよね。
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1000円の商品を1万個販売するのであれば、スピードが重視されます。3つめは、外資、内資です。
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一般的に、外資系ブランドは、実力主義で成果を出す人の給料はいいと言われています。対して、
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チームプレイで成果を出したいという人であれば内資が良いかもしれません。最後は、人気と待遇についてです。
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人気と待遇は往々にして相反します。一般的に人気が高いというのは、高くない給料でもやりたい人が大勢いるということ。
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ただし、必ずしも人気がないから待遇が良い訳ではありません。待遇を重視するなら、儲かっている業界を選ぶと良いです」。
- 〈3.メンバーが希望する職種の特徴は?>
- 1.ビューティアドバイザー/販売から体験価値を役割りへ。
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「化粧品を売るのではなく、体感や情緒的な価値を売っています。なぜでしょうか?
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例えば高級コスメのロゴをはぎ取ってしまったら、1万5000円のボディクリームを買いませんよね?
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つまり、人は『ブランドを持っている』という、感覚的・情緒的に満たされている価値を買っています。
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全産業の中で、食品、飲料に次ぎ化粧品が広告費を使っています。
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つまり、利益のほとんどはブランドの価値をつくる広告費やビューティアドバイザー(以下BA)に投資されています。
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BAを含めてブランドの価値です。だからこそ、各社はブランド価値を理解している人を採用したい。『BAは体験価値を売っている』と、覚えておいてください」。
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「エステティシャンは、自分自身が商品です。肉体労働の側面もあり、体力とガッツが必要です。
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エステのような無形サービスは、場所と人があればできるビジネスなので、小規模な企業も多いです」。
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- 3.受付カウンセラー
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「美容医療クリニックで働く、受付カウンセラー。クリニックに来た人に対してメニューを紹介したり、悩んでいる人にクロージングをかけたりするお仕事です。
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美容と医療の知識が求められ、アップデートも必要なので知識習得意欲が高い人に向いていると思います」
4. ヘアメイクアップアーティスト
「なるのは難しくありませんが活躍するには、技術だけではなく、お客さんやファンをどれだけ作れるか?が大切です。
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気遣い、時間をしっかり守る、コミュニケーションも大事です。同じ人に依頼されないと、常に新規のお客さんを獲得する必要があります。
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自己管理を徹底し、貪欲でないと厳しいと聞きます。活躍するためには、起業家にも似たモチベーションが必要ではないかと思います。
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企業に入ってから学び、その後独立するという方法もあります」
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- 〈4.メンバーからの質問>
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――― 就活では何社、受けたらいいですか?
「結婚するまでに、何人と付き合えばいいですか?という問いに正解がないのと同じように、答えはありません。
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ただし、企業からすれば記念受験を減らしたいです。適当に受ける人を減らすために書類選考を行っています。
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真剣に受験するのであれば、志望するメーカーのカウンターに行く方が、確率は上がります。
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一般的に、大学生は30社くらい受けると言われています。私が授業を受け持っている短大では、3~5社ほど受ける学生が多いです」
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――― 面接で、これだけはしてはいけないことは?
「適当に終わらせようと思わないこと。面接官は一発で分かります。就活は、生活者や消費者といった立場から、
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事業者側に仲間に入れて下さいとお願いすることですから、それ相応の下調べやコミュニケーションが求められます」
- 〈5.履歴書のポイントは3つ>
- 「基本的に、エントリーシートと履歴書は同じです。履歴書は、失敗しなければ通るものです。
- 仮に、内定者が40名の想定であれば、応募する人は約1000人。その中から筆記適正で300人にしぼられ、
- 1次面接で200人、2次面接で60人、そして内定を勝ち取るのは20名から40名というのが目安です」。
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ここで、プリントを配布。志望ブランドに対して、実際の応募者の自己PRが2パターン記載されています。
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自分が採用担当になったつもりで、どちらが良いかを評価します。全12ブランドあるので、計24人分の自己PRを、ひたすら読んでいくメンバーたち。
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読み終えて「疲れました」、「余計なことが書いてある」、「曖昧な言い方では、印象に残らない」といった感想があがりました。
「人事には、これが何件届いていると思いますか?1000人受けたら1000枚あるんです。
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自分にとっては1枚の履歴書ですが、この状況を理解したら自分の良さが一瞬で伝わるかが大事だと分かります」と助言。ポイントは……
- ①最初に結論から
- ②具体的な体験を
- ③できるだけ簡単、シンプルに書く!
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- と、実践的なアドバイスをシェアしました。
また、シャツを着て参加するメンバーも。講義開始前に、プロカメラマンさんに証明写真を撮影していただきました。
写真館で撮影すると、費用と手間がかかりますが、校舎でできると便利ですね。
就活写真撮影や履歴書対策などのサポートを活用し、希望職種でのキャリアを実現してください。