2024.07.18
スタッフブログ
ヴィーナスアカデミーでは、外部企業様と連携する「産学協同プロジェクト」を多数行っています。産学協同プロジェクトとは、
企業様からの依頼に対して課題解決を行う実践型プロジェクト。在学中から、いちクリエイターとして、プロジェクトを任されます。
1.「Z世代」に向けたコスメをプロデュース!
今回お取り組みさせていただくのは、自社ブランド及びOEMで、メイクアップグッズを始め幅広くパーソナルケア商品を取扱う
総合企画メーカー 粧美堂株式会社様。
今回、在校生(以下メンバーと表記します)に任されたのは、「Z世代に向けたコスメ」の企画提案。事前に粧美堂・浅野様、
桂山様にご来校いただき企画概要をご説明いただきました。今回は、メンバーたちが、粧美堂株式会社様 本社に伺い、
プレゼンテーションをさせていただきます。オフィス受付から、既にドキドキ!
「緊張感がすごいです!」と大城きせらさん。大城さんは、プロジェクトに参加するインフルエンサー専攻3年を代表して、発表を行います。
2.粧美堂株式会社様 本社会議室に通されて、いよいよプレゼンテーション!
会議室に通された、インフルエンサー専攻のメンバー。
参加されるのは、代表取締役社長・寺田様、常務・吉田様、浅野様、桂山様、オンラインから人事部長・斉藤様。
「代表としてプレゼンテーションさせていただきます、大城です。今回、コスメの企画を考えるにあたり、みんなでコスメにまつわる悩みを出しあいました。
共通することは4つあります。1つめは持ち歩く際、重たい。2つめはカバンがカサばる。3つめは量が多くて使いきれない。4つめは詰め替え容器がダサいです」
そこで、ヴィーナスアカデミー東京校・名古屋校在校生合計135名にアンケートを実施。すると約99%の学生がコスメを持ち歩いていることがわかりました。
また「デートや推しのライブのときカサばる」といった声が多くあがりました。
インフルエンサー専攻だけでなく、美容に関心のあるZ世代共通の悩みだということがわかります。
「コスメは、使う分だけ持ち運べばいんじゃないか?という意見もありましたが、一般的な詰め替え容器はダサいと感じています。
また、SNSで調べると同世代は、見た目重視で“パケ買い”をしています。どんなコスメだったら私たちの悩みを解決してくれるんだろうか?と考えました。
そこで、小人が使っていそうな『ミニコスメ』だったら私たちの日常にカワイイが溢れるのではないか。そう思い『アリエッティコスメ』と名付けました。
キャッチコピーは『小人の世界へようこそ』、コンセプトは『カワイイの制限をなくし不安を解消してくれる小さなパートナー』です。メイクアイテムの中でも、
特にリップが商品化の可能性が高いとご説明があったので、リップ本体のデザインを考えました」
本体のデザイン案では、白とパステルピンクを使い、モチーフに妖精や蝶々を選びました。
「ミニコスメ特集などで、メディアに露出したらいいなと思っています。アリエッティコスメで、ストレスなくメイクができて24時間カワイイを楽しめたらいいなと思います!」
と堂々と発表しました。
3.化粧品業界のプロフェッショナルたちからのフィードバックは……?
代表取締役社長・寺田様「非常に発表は落ち着いていて、よく考えられていました。皆さんに質問です。小さいことが特長だと思いますが、
小さいことだけを新しさとしてたてる化粧品ブランドは、果たして生き残っていけるのでしょうか?プラスαで、どのような差別化が必要だと思いますか?」
大城さん「私の意見になってしまいますが……小さくてパッケージも可愛くて、学生でも手を出しやすい価格だったら絶対に選ぶと思います」
また、常務・吉田様からは、「Z世代はどのような基準でコスメを選んでいるのですか?」、
人事部・斉藤様からは「美容関係の職業を志される皆さんが、普段から努力されていることは」といった質問をいただきました。
ヴィーナス生も、「私は、価格とインフルエンサーさんの投稿を参考にしています」や「新商品はできるだけ買って、試すことを心がけています!」
など意見交換をする場面もありました。
また、大城さんからも質問が。
大城さん「将来は、コスメブランドをプロデュースしたいと思っています。実際に、化粧品作りはどれくらい難しいのでしょうか?」
寺田社長「今、ものをつくるハードルはものすごく下がってきているのではないでしょうか?例えば、Tシャツもアクリルスタンドもオリジナルを作れますよね。
逆に考えると我々はそういったブランドとも、戦わなくてはなりません」と、メンバーからの質問にも一つひとつ真摯に答えてくださいました。
こうして、和やかな雰囲気でプレゼンテーションは終了!
4.プレゼンテーションを終えて、浅野様と打ち合わせ
控え室に戻って、今後についての打ち合わせへ。
浅野様「アリエッティというワードは、商標*が取れない可能性が高いです。
皆さんには、改めて小人を連想させるようなブランドネームを考えてきていただきたいです。
また、リップを作る場合、色の数、カラーのイメージ、リップ本体のデザイン案もつめてきてください」と説明。
さらに、「リップは、流行の移り変わりがとても早いアイテムです。例えば、2022年頃の『泥リップ』、2023年は『ティント』、今は唇をふっくら見せる
『リッププランパー』がトレンドですよね。リップの完成目安は、皆さんが卒業する直前の2025年2月を予定しています。
なので次の春は、どんなリップがくるのか?考えながら進めることが大切です」とアドバイス。
こうして、社会人さながらの時間を終え、各自が宿題を持ち帰ることになりました!
5.インフルエンサー専攻を代表して大城さんにインタビュー!
オフィスを後にして、大城さんにインタビューを行いました。
――― プレゼンテーションを終えた感想を教えて!
大城さん(以下同)「めっっっちゃ緊張しました。でも、皆様が優しく、頷きながら聞いてくださったので落ち着いて話すことができました。
本番前に6回ほどリハーサルをしたので、自信はありました!」
――― 焦ったシーンはある?
「代表取締役社長・寺田様より『単なるミニコスメというだけでなく、どう差別化していくのか?』という質問をいただいたとき。
先方を納得させる答えができなかったなと反省しています。今後、メンバー同士でもっともっと話し合うことが大切だと感じています。
カラーを決めるのも、意見が割れそうだなと思っています」
――― Z世代向けコスメをプロデュースできる産学協同プロジェクトについて、思うことは?
「すごく貴重な体験です!企画が動き出すまでは、本当にコスメを作れると思っていなかったです。メンバー全員の実績にもなりますし、
スクールのパンフレットにも掲載されるような取り組みだと思います。卒業するまでに、納得のいくアイテムを仕上げたいです!!」と意気込みを語ってくれました。
粧美堂株式会社様との「Z世代向けコスメ」プロデュースプロジェクトに、多くの期待が寄せられています!
*商標……事業者が、自社の取り扱う商品・サービスを他社のものと区別するために使用するネーミングやマーク(識別標識)の意味。
【お取り組み企業様:粧美堂株式会社様】
https://www.shobido-corp.co.jp/
世界中の様々な個人の「心と体の美と健康をサポートする」ことを使命としています。
企画・生産から販売(小売店及びEコマース市場向け)までを自社で完結できるのが強みです。販売先は、ドラッグストア、ディスカウントストア、
100円均一ショップ、バラエティストア、総合スーパー、ネット通販など多岐にわたります。
2013年4月からコンタクトレンズ事業を開始、国内のみならず、中国を始めとした海外市場への展開を強化しています。
加えて、2020年10月に化粧品・医薬部外品の受託製造を行っているビューティードア株式会社を傘下に入れ、
「真のメーカー化」を目指し更なるものづくり力の強化とOEM事業の拡大に乗り出しています。